発想の枠を広げる思考法「ラテラルシンキング」で斬新なアイディアを生みだしてみよう

最近人に勧められた本が面白かったので紹介します。

こんにちは。ユウキです。

最近人に勧められて読んだ本が、とても身になったし面白かったので紹介します。

 

『ずるい考え方』(木村尚義 著)

 

仲の良い友人に仕事のことを相談したときに、この本を勧められました。

「ユウキは考え方が真面目過ぎるから、いま読むのがオススメだよ!」

と言われたのです。

 

 

  

『ずるい考え方』(木村尚義 著)から学ぶラテラルシンキングとは?

正直、このタイトルの「ずるい」という言葉を見たときに、あまり良い印象はありませんでした。

自分の勝手なイメージなのですが、「コツコツ真面目にやるのなんて馬鹿らしいから、手を抜いて楽しようぜ?」という風に思えてしまったのです。

 

我ながら考え方がネガティブだなぁとは思います(笑)

 

ですが、冒頭ですぐにそういう「ずるい」に対する思い込みが違っていたと気づかされます。

筆者の木村さんが言う「ずるい」とは「してやられた!」「その手があったか!」という意味の「ずるい」だったのです。

 

どういうことかというと、例えばみなさんの目の前に問題があったとします。

それを解決するために、普通だったらじっくり時間をかけて地道に解決することでしょう。

それが発想を転換させることで、時間も労力もかけずに楽に解決することができたとしたら、とても嬉しいのではないでしょうか。

 

この発想の転換を生み出すための思考方法が、ずるい考え方、「ラテラルシンキング」です。

 

ロジカルシンキングとラテラルシンキングの違い

一般的に、よく聞く言葉として「ロジカルシンキング」という考え方があります。

この二つは、どう違うのでしょうか。

 

論理的な思考、ロジカルシンキング

ロジカルシンキングとは「論理的な思考」のことです。

「AだからBになる、そのためCになる」というように順番に積み上げながら筋道立てて正解を導いていく考え方です。

 

ロジカルシンキングは、AからB、BからCへの思考のステップが正しくつながっていることが大前提なので、解決策を導くための順番や過程が大事になります。 

 

発想の枠を広げる思考法、ラテラルシンキングには唯一の正解はない

一方、これに対してラテラルシンキングは、解決策を導くための順番や過程はあまり問題になりません。

 

スタートからゴールまで階段を一段ずつ上がっていくロジカルシンキングに対して、ラテラルシンキングは、スタート地点からいきなりジャンプしてゴールに到達してもいいのです。

 

ラテラルシンキングの「ラテラル」は「水平」という意味です。

ロジカルシンキングは、常識や経験から妥当だと思われる「正解」を導くのにロジックを掘り下げていくため、別名「垂直思考」と呼ばれることもあります。

唯一の正解にたどり着くためにひたすら真っすぐ掘り下げるロジカルシンキングに対して、ラテラルシンキングは、多角的に、水平方向に視点を広げる思考法です。

 

「〇〇でなければ」「〇〇であるべき」という考え方から離れて、

「〇〇を解決するなら、これもできる、あれもできる、それもできるね」

という風に自由に発想し、様々な可能性を探るのがラテラルシンキングの特徴となります。

 

ラテラルシンキングとロジカルシンキングは両方大事

ここまで書くと、ラテラルシンキングさえあればロジカルシンキングは要らないのかと思われるかもしれませんが、それは誤解です。

 

イメージとしては、ラテラルシンキングで常識や思い込みを取り払った自由な発想をして、次の段階でロジカルシンキングを用いて実現可能かどうかを検討するのがオススメでしょう。

 

実際に、ラテラルシンキングを身につけるために必要なポイント3つ

ラテラルシンキングが大体どういうものかわかったところで、次は実際にラテラルシンキングを身につけるにはどうしたらいいかを紹介します。

必要なポイントは3つです。

 

①疑う力を持つ

「こんなことを言ったらいけないんじゃないか?」

「非常識じゃないか」

そういった固定観念、人の思考を枠に押し込む考え方を取り払うことが大事です。

 

固定観念を打ち破るためには、人との対話、それも「自分と違う世界の人」と積極的に対話するのが重要です。

例えば、「海外の方」「世代の違う方」「業種の違う方」と話をすることで、自分の中の常識は取り払われることでしょう。

 

②抽象化する力を持つ

これは、簡単に言うと物事の本質や機能に注目するということです。

どういうことか?鉛筆を例に話をします。

 

鉛筆の「本質」は文字や絵を書くことです。

この「書く」という機能に注目すれば、鉛筆の代用品が見つかってくるということです。

「本当にそれしか方法がないのか?」

「結局やりたいことは、目的はなんだったっけ?」

という風に立ち返るのが大事だということですね。

 

この力を養うためには、日頃からトレーニングすることです。

例えば「新聞紙」の本質はなんでしょうか?

テレビ欄やスポーツ欄のように情報を伝えるという本質もあれば、何かを包むこともできますし、丸めればゴキブリをたたくこともできます。

 

このように普段から「これの本質はなんだろうか?他で代用できないのか?」のように考えるのが大事なんですね。

 

ちなみに自分は、まず真っ先にスポーツ欄を見に行きます(笑)

 

③偶然の発見を見逃さない、セレンディピティ

セレンディピティserendipity)という言葉は、日本語では訳しづらいのですが、あえて言うなら「偶然を偶然として無視しない力」となります。

簡単に言えば、偶然の出来事からインスピレーションを受けましょうということです。

 

この力を身につけるのに必要なことは、常にアンテナを張ることです。

偶然が起きたときに、そこを無視せず心を動かして驚いて感動することでセレンディピティは磨かれます。

 

まとめ:過程ではなく結果をつくるために決めたこと

最後に。

個人的に本を読んで、取り入れようと思ったことを2つ紹介します。

 

一つは、先の先を読む、目先の利益にとらわれないということです。

今は良くても10年後20年後から考えたら。。。ということです。

自分の欲しい将来から機能する選択をしていきます。

 

もう一つは、マイナスをプラスに変えるということです。

ないものねだりで不平不満を言うのではなく、今の状況、今ある材料でベストを尽くすためには?どうやったらできるのか?そういった姿勢が大事だと学びました。

 

今回は、人から勧められて良いと思った本を皆さんに紹介しました。

これからも、自分がいいと思った本の他にもお店や場所、イベントなどを紹介していきたいと思います。

 

それでは。